文章の書き方のススメ

 今回のトークでは文章の書き方について話していこうと思います。あくまでもFairy流ですので、参考程度に考えて下さい。

 さて、学校とかで書くような作文などではなく、自分自身の文章を書いてかれこれ数年。自分なりのルールを作って文章を書くようにしています。これがまず大前提。


1. 文章を書くことに自体にルールはない

 1つ目のルールは文章を書くこと自体にルールなどはない、ということ。矛盾しているように聞こえますが、ルールは自分が作るのであって、誰かに強制されることはないのです。だからどんな書き方をしてもいいし、そこにその人のオリジナリティが出るのだとFairyは考えます。

2. 日記を書いてみよう!

 日記を書いてみようとは思うけど長続きしない、とか小説みたいな長い文章はちょっと………という人。日記は書き方次第でとても面白いものになります!

 まず長続きしない人。それは日記=毎日つけなければならないものだと思い込んでいませんか? そんな必要は全然ありません! 好きな時に好きなだけつければいいのです。

 長い文章は書けないという人。日記は長くなくてはいけないという必要は全くありません。3行程度でも構わないのです。

 それからFairyが気をつけているのは悪口やよくないできごとはできるだけ書かないようにする、ということです。当たり前のことではありますが、日記は読み返すものですから後々見た時に悪いことを書くとげんなりしがちです。しかもサイトの日記なんかは公の場ですから、そんなこと書いたら誰の目につくか分かったもんじゃありません! まぁ、教訓にしたくて反省している時とかはたま〜に書きますけどね。例外として哀しかったできごとは書いてもいいんじゃないかな。

3. 小説を書いてみよう!(準備編)

 小説を書く上で準備するものは極端な話、紙と鉛筆さえあればいいのです。ただ、どんな話を書くか決めた時、それをどんな流れで書くのかをメモしておくと後でとても楽です(これをプロットといいます)。これがあれば話が脱線することも少なくなります。

 それからキャラクターの設定。あればこういうシーンではこんな話し方をする、といったイメージに繋がります。キャラクター設定で書き留めておくといいものの例は以下の通り。(赤字はあった方がいいもの、黒字はあれば便利なもの)

 簡単に言ってしまえばキャラクターのプロフィールを書けばいいんです! 女の子ならよく学年が変わったり卒業間近にプロフィールの交換をしたりするでしょ。あんな感じでキャラクターになりきって書くとすらすら書けます(笑)

3. 小説を書いてみよう!(人称と記号編)

 さてプロットが固まったらいよいよ書いてみましょう。というわけで、ここからは本屋さんで売られているような小説の書き方のルールです。これは1番最初に話したルールとは別物ですのでややこしいけど混乱しないようにして下さい。

 まずは語り手を決めます。1人称なのか3人称なのかといった感じです。1人称の場合は場面ごとに語り手が変わるというのもありですが、3人称の場合は途中で1人称に変わるということがあってはいけません。

 1人称は基本的に主人公の観点から物事を書きます。だから主人公以外の人の心の動きは基本的に見えません

「おい、ファリス! 人の話を聞けよ」
 俺はファリスを呼び止めた。
「イヤだね! バッツの馬鹿野郎!!」
(そんな言い方をしなくてもいいだろ………)
 俺は肩をすくめた。

 ()の部分がバッツの心情表現をしています。でもって同じシーンで悪い例。

「おい、ファリス! 人の話を聞けよ」
(あんなことをしたんだ、暫く口なんか聞いてやんねー!)
 俺はファリスを呼び止めた。
「イヤだね! バッツの馬鹿野郎!!」
(そんな言い方をしなくてもいいだろ………)
 俺は肩をすくめた。

 赤字の部分が追加された部分で、間違っているところです。何故間違っているかというと、ファリスの心情だからです。バッツが読心術を使っているという設定ならばこういうのもありですが(笑)、普通はこういう書き方をしません。

 それに対し3人称では物語に出てくるキャラクターとは全く無関係の人が語り手となります。その世界の神様を連想すればいいでしょう。神様は全知全能なので(笑)、1人1人が考えていることも全部お見通しです。だからどの人物の心の動きも描写することができます

 先程、1人称で悪い例とされたバッツとファリスのやり取りを3人称化してみましょう。

「おい、ファリス! 人の話を聞けよ」
(あんなことをしたんだ、暫く口なんか聞いてやんねー!)
 バッツはファリスを呼び止めた。
「イヤだね! バッツの馬鹿野郎!!」
(そんな言い方をしなくてもいいだろ………)
 バッツはそう思って肩をすくめた。

 微妙に変化がありますが、分かりますか? これが3人称です。語り手は神様なので、ファリスの心の中も読めます。

 次に「!(エクスラメーションマーク)」や「?(クエスチョンマーク)」の使い方。「!」は驚きを表し、「?」は疑問を表します。そして市販の小説を読むと分かりやすいのですが、次に鍵括弧で閉じない限り必ずスペースが1つ入リます。また「!」と「?」を組み合わせて使う場合は必ず「!?」になり、「?!」という順番はありません。下は一例です。

「行こう! クリスタルを探しに!!」

「バッツ!? しっかりしろっ!!」

 やっちゃいけないのは「!」や「?」を使い過ぎないこと。あんまり多いと読みづらくなります。数としては「!」と「?」を合わせて1カ所に連続して5つぐらいまで

「うわぁ!!!!!!!????!????」
「きゃーーーー!!!!!!!?????!!!???」

 こんな台詞ばかりが連続していたら読みづらいと思いませんか?

 それから「─(ダッシュ)」と「…(間を表すマーク。何て言うんだろう?)」の使い方。「─」は色んな使い方があります。

 伝説の魔術師ルフィーエル───全ての属性の魔法は無論、召喚魔法、魔術までも行使することができたという、クロムウェル史上最強の魔術師だ。

 ダークネスドラゴン───闇のブレスを得意とし、残忍で狡猾な性格とされる竜───が首を持ち上げ、赤く、毒々しい瞳をこちらに向ける。

「リリス! お前、怪我が───」
 リリスはディールの言葉を遮った。
「大丈夫、だって。心配し過ぎだから」

 上の例は人や物など(ここでは「伝説の魔術師ルフィーエル」について)を説明していて、真ん中の例も同様に、こちらは挿入的に用いて説明をしています。(この使い方は英文を読んでいたりすると分かりやすいんだけどなぁ………)下の例は「─」を3つ用いて(Fairyはいつも3の倍数分用いますが2の倍数分用いる人もいるので、その辺は自由にして大丈夫です)台詞に続きがあることを示しています。(台詞の続きを書かずに進めてしまうこともあります)

 「…」は文末でも文中でもどこでも使えますが、「…」の後に「、」は来ません

「ギルガメッシュ………お前………………」
「最後に………お、前達の力になれ、て………よかっ、た」

 ちょっと例が悪かったかなぁ(>▽<;; アセアセ これも「─」同様、Fairyは3の倍数分用いて使いますが、2の倍数分でも別に構いません。




 と、色々言いましたが、注意するところはこんなもんです。まずは文を書いてみて下さい。そうすればきっと文を書く楽しさが分かるようになりますよ♪

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